条件をそろえて比較

Make vs Activepieces

MakeとActivepiecesの料金、Credits、AI追加費用、Self-host、チーム運用の違いを、同じ業務量の仮定計算で比較します。

どちらを契約するかは月額だけでは決められません。課金単位と実際の処理量、運用責任から選びます。

判断メモ条件をそろえて比較
Option A⇄Option B⇄Keep
同じ目的から、違う手段を比べる。

この記事は両サービスを実機テストした体験談ではありません。公式料金表・ヘルプ・ライセンス資料を照合した情報比較(Level A)です。料金の通貨・税・支払周期・プラン・利用上限は契約前に公式で再確認してください。

結論から言えば、Cloudで多くのアプリをつなぎ、処理単位で料金を見積もって運用するならMake、Flowを実行単位で捉え、必要なら自社サーバーでも運用したいならActivepiecesを候補にします。 どちらが一律に「安い」「簡単」とも言えません。料金単位と、管理機能を誰がどこで持つかが違うためです。

3つの質問で候補を絞る

  • 自社サーバーで自動化基盤を稼働させる必要がある? 必要ならActivepiecesのCommunity Edition/商用Self-hostを先に確認します。MakeのEnterprise向けOn-premise agentは社内システムへの接続手段であり、Make本体を自社サーバーへ移す仕組みではありません。Activepieces Self-host / Make On-premise agent
  • 1件の業務で何段階の処理が動く? Makeでは通常の非AIモジュールの処理1回が概ね1 Credit。Activepieces Cloudでは通常のFlow実行全体が1 Creditで、AIアクション等は別料金単位です。Make Credits / Activepieces Pricing
  • チームの承認・SSO・監査ログが必要? Activepieces Free/Plusだけで高度ガバナンスを満たすと決めつけず、Team/UltimateとCommunity Editionの機能差を確認します。Makeでも必要な権限・監査要件によってTeams/Enterpriseを見積もります。Make Pricing / Activepieces Pricing

公式条件を同じ表で確認

比較軸MakeActivepieces
基本設計Scenario内のモジュール処理でCreditsを消費CloudではFlow実行が基本1 Credit、AIの処理等は追加Credits
無料Cloud1,000 Credits/月、スケジュール最短15分Freeは100 Credits/日(公式Marketing・Sales向けページにも明記。契約時再確認)
個人・小規模有料CloudCore:10,000 Credits選択時、月払表示$12/月。年間支払表示は$9/月相当の掲載ありPlus:$20/月(月払い)、$16/月相当(年払い)。10,000 Credits/月を含み、最大5ユーザー
チーム向け例Teams:10,000 Credits選択時、月払表示$38/月(席数と権限は別途確認)Team:月払い$200/月、年払い$166/月相当、50,000 Credits/月、25ユーザーを含む
超過Credit追加購入・自動購入・プラン変更等。条件はプランによるPlus/Teamは従量超過、Freeは日次上限で停止。表示の超過単価は公式を確認
HostingMakeが運用するCloud。Enterprise On-premise agentはローカル接続用Cloud/Self-host。無料Community Editionは有料Team/Ultimateと権限・Agent等の範囲が違う
AIProvider接続によって操作回数とトークン等の動的Creditsが異なるCloudではAIモデル種別・BYOKで追加Credit条件が変わる
判断上の注意1件あたりのモジュール実行・ポーリング・分岐・AI使用量失敗再試行、AI、実行量、CloudプランとSelf-hostの運用費

Freeの日次100 Creditsの数量は公式Marketing向けFAQおよび公式Sales向けFAQでも確認しました。Pricing本体が「daily credits」とだけ表示される場合は、この一次資料と照合します。

確認日:2026-10-14。 価格はUSDの公式表示例で、税・為替換算・地域価格は含みません。Cloud料金を比較したもので、Activepieces Community Editionの無料ソフトウェアとCloudの有料利用枠を一緒に足していません。料金の変動に備え、正確な購入額は各社のMake公式料金表とActivepieces公式料金表で確認してください。

同じ仕事量でもCreditsは一致しない

仮に「Webhookで注文を受け取り、レコードを検索し、表へ追加し、通知する」という業務を考えます。比較のためMakeでは通常の非AIモジュールを1件あたり4回実行、Activepiecesでは追加AIなしで1件あたり1 Flowを実行すると仮定します。これは公式に保証された必要処理数でも、FineInTheoryの実測値でもなく、EDITORIALの算数モデルです。

月間業務件数(仮定)Make:4 Credits/件Activepieces:1 Credit/Flow(追加AIなし)
1,000件4,000 Credits1,000 Credits
5,000件20,000 Credits5,000 Credits
10,000件40,000 Credits10,000 Credits

この表は「Activepiecesが4倍安い」ことを意味しません。Creditという同じ名前でも、計量する対象が違うだけです。さらに次の要因で実請求は変わります。

  • Make:検索・反復・データ件数・再処理・スケジュールポーリング・動的課金のAI機能など。
  • Activepieces:AIモデルの種類、Agentic actions、BYOK、再試行、プラン別従量枠、Community Editionと商用機能の差。
  • 共通:通信先サービスのAPI料金、認証管理、失敗時の復旧、保守・監視の人的コスト。

MakeのCreditsは旧Operationsと同義ではありません。公式ヘルプは、非AIアプリでは原則1 Operation=1 Creditである一方、MakeのAI Provider/一部高度機能ではトークンや処理量に応じて変動すると説明しています。Make Creditsの仕様

Activepiecesも「Flowのステップが何段でも常に総額1 Credit」ではありません。公式料金表では通常Flow 1 Creditに加え、AIモデル処理は別に2/10/20 Credits、BYOK時は1 Creditなど、実行種別ごとの例が示されています。AIプロバイダー自体への請求も別途考慮します。Activepieces Credits

同じ業務の見積もりはこう行う

まず「月間イベント数」「1件の処理ステップ/Flow」「AI利用の有無とモデル」「リトライ・例外率」「人・運用担当」「Hosting要件」の6条件を固定します。次に両社のFree/有料プランと従量制を個別に算出します。

例えば1日200件の業務なら、月6,000件とみなせますが、Activepiecesの日次上限100 CreditsのFree Cloudではその日の需要を処理できません。月間6,000件が少ないかどうかだけでは判断できない好例です。また、Make Freeの1,000 Credits/月にも収まりません。

Self-hostが必要なら必ずライセンスを分ける

Makeの通常のWorkflow実行はMakeが提供するCloud上で行われます。EnterpriseのOn-premise agentは社内API・DBへのアクセス用で、Make自体のSelf-hostではありません。公式On-premise agent

ActivepiecesではCommunity EditionをSelf-hostできます。コアはMITライセンスですが、商用Enterprise機能までMITで無制限に使えるわけではありません。Community Editionには商用版のSSO、監査ログ、管理レイヤー、Agents/Chatなどが含まれない、または制限される場合があります。企業内のアクセス権・セキュリティ要件を先に列挙し、採用版の提供機能を確認してください。ライセンス / 料金・機能表

本格的なSelf-hostでは、公式のDocker Compose構成がPostgreSQL・Redisなどを利用し、秘密鍵・バックアップ・アップデート・障害時復旧の責任が発生します。Community Editionのライセンス費0円と、総保有費用0円は異なります。Activepieces Self-host手順

5人で使う場合、月額ではなく管理範囲を選ぶ

「5人で同じFlowを使う」だけなら、Activepieces Cloud Plusの最大5ユーザーという条件は候補になります。しかし「部署ごとに権限を分け、SSOを用い、共有接続を監査する」ならTeam/Ultimateまで見積もるべきです。MakeもTeams/Enterpriseで権限や監査機能を分けています。

同じ「Team」というプラン名だけで価格を並べても意味がありません。1部署で5人が操作する状況と、25人・複数部署・監査ログ必須という状況では、必要契約が異なるためです。Make料金・機能 / Activepieces権限と料金

どちらを選ぶべき?条件別の暫定判断

Makeを第一候補にする条件: Cloud運用を前提とし、幅広い既成アプリ連携を使いたい。実際のScenarioでCreditsを計測でき、社内サーバーを運用する必要がない。すでにMakeで正常に動く資産があるなら、乗り換えによって減るコストが移植・検証・監視の負担を上回るかを先に計算します。

Activepiecesを第一候補にする条件: Flow実行中心の課金を比較したい。CloudとSelf-hostの選択権が重要。Community Editionで必要機能を満たすか、有料プランの権限・AI/Agentが必要かを判定できる。サーバーを管理できるチームがいる場合にSelf-hostを検討します。

どちらも急いで契約しなくてよい条件: 月に数十件しか発生しない作業、例外対応を人間が多く担う作業、既存サービス標準の通知や統合で間に合う作業。ツールを増やすほど認証・請求・復旧の管理対象も増えるためです。

比較後に確認すべきFAQ

Activepiecesの無料Self-hostなら利用量は無制限?

Community Editionのライセンス上のCloud従量枠とは別ですが、サーバー容量・API先サービスの制限・可用性などの実務的な上限はあります。さらに有料専用機能は含まれません。費用ゼロ/無限の処理能力を保証するものではありません。

MakeのCreditsはScenarioを1回動かすと1だけ減る?

原則そうではありません。通常の非AIモジュールで何回の処理が発生するかによって消費します。AI等は動的に変動する場合があります。公式仕様

ActivepiecesのAIも1 Flow=1 Credit?

いいえ。通常のFlow実行とAIアクションのCreditsは分けて確認が必要です。BYOKを選んでもモデル提供者への費用が別に発生し得ます。公式料金表

MakeからActivepiecesへ既存Workflowをそのまま移せる?

同じコネクタ名があっても、認証、条件分岐、エラー処理、履歴、Webhook URL、実行順序などは個別に確認してください。エクスポートだけで完全移行できるとみなさない方が安全です。移行前には自動化ツール乗り換えチェックリストが役立ちます。

次の判断と公式ソース

編集上の結論: 先に同じ業務を6条件で定義し、その後にCloud料金とSelf-hostの運用責任を別々に比較してください。どちらを選ぶかは「価格表の数字」だけでなく、必要な権限、AI処理、障害時に誰が復旧するかで決まります。